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(2) FM文字放送(見えるラジオ)の活用

 

主に競馬初心者を対象として、4大競馬場(東京・中山・京都・阪神)でFM放送を利用した情報提供(名称:ターフサウンドステーション)を始めている。

内容は、パドックの情報、レース展開などでキャスターのトークでわかりやすく説明している。また、トークの合間には音楽も織り交ぜ、若者、女性の初心者が聴きやすい内容である。

また、音声の放送と共に、東京競馬場では場内でFM放送を活用した文字多重放送を行っている。既存の文字表示画面付きラジオ(見えるラジオ)でオッズ、馬体重等の情報が受信できる。JRAでは、さらに細かい文字が受信可能な専用受信機の開発をメーカーに働きかけている模様である。

 

(3) 競馬PRコーナー(名称:プラザエクウス)とアミューズメント施設の複合化

 

渋谷に設置している競馬の情報発信スペース、PRコーナーである「プラザエクウス」において、アミューズメント施設との複合化の動きが見られる。

昨年7月に、「プラザエクウス」の下にナムコ直営アミューズメント施設(名称:INTY渋谷)がオープンした。施設内は「体感型ゲーム」「メダルゲーム」を中心とし、その中には大型の競馬コインゲーム、競馬体感ゲームである「ファイナルハロン」等競馬に関係するゲームが多く含まれている。

このアミューズメント施設との複合化により、「プラザエクウス」で競馬の知識、情報収集を行った後に、実際にゲームにより競馬の「賭ける楽しみ」、「推理する楽しみ」、等を疑似体験できる。

また、アミューズメント施設の集客力が「プラザ二クラス」来場者アップに繋がることも想定され、ファン拡大効果が高まると考えられる。公営競技の情報提供施設とアミューズメント施設との複合化の先進例として今後の動向が注目される。

 

 

 

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