いくつかのショッピング・サイトでは電子的手段による決済に加え、電話やファクシミリでクレジットカード番号を伝える代替手段を用意している。一般利用者にはオンラインショッピングによる便利さ・楽しさよりも、ネットワーク詐欺や個人情報漏洩等のセキュリティに対する不安があることをうかがわせる。
このようなわが国の状況を見ると決済にともなう安全性を確立し、ユーザーに安心してもらうためには今後下記のような環境整備が必要と思われる。
●オンライン認証システムの普及
売り手と買い手の双方を保証する第三者認証のシステムが普及して、顔の見えない取引においても確実に取引が行われること。
●スマート・カード利用環境整備
認証機能やクレジット情報などを、ICマイクロチップのような物理的媒体に記録し、かつそれを読み書き可能なリーダーライター端末がパソコンや家庭端末に普及すること。
1テレビ東京がITビジョンのサービスを開始したのは96年10月。テレビ朝日データがADAMSサービスを開始したのが97年6月、TBSが同10月。
2ITビジョンの受信機能つきテレビの販売台数は8万台程度。地上波データ放送は系列キー局や他局への展開を進め1000万台(ADAMS)規模にしたい意向。