2 パソコン以外に展開するWindows CE
2.1 本編の概要
Windows CE(ウィンドウズCE)はマイクロソフト社が1996年に発表したオペレーティング・システム(OS)で、同社のWindows 95、Windows NTと同様、コンピュータ機器の共通機能をつかさどるソフトウェアである。
もともとは「ハンドヘルドPC」と呼ばれる携帯情報機器のためのOSとして開発されたが、マイクロソフト社は「パソコン以外の情報機器」を制御するためのOSとして広く位置づけている。
ハンドヘルドPCのほかにもすでに電子手帳1や自動車に搭載する製品が発表されており、今後もさまざまなWindows CE搭載機器が登場すると想定される。
本章ではまずWindows CEをハンドヘルドPCとして捉え、他の携帯情報機器との比較を行う。次にWindows CEの今後の展開を見ていくことにする。