付録-2 マルチメディアの技術動向
1 概略
平成8年度「高度情報化に関する調査研究」においても「マルチメディア技術動向」(以下『平成8年度版』)について扱ったが、平成9年度の高度情報化推進事業、また平成10年度に取り組むことが想定される事業に深く関係すると考えられる技術を中心に新たな動向をとりまとめた。
● パソコン以外に展開するWindows CE
平成8年度版では「ハードウェア」という切り口でパソコン、携帯情報機器等さまざまな情報プラットフォームの現状を報告した。
今回はマイクロソフト社のプラットフォームWindows CEの動向を通じ、家庭用・個人用の情報機器の動向を俯轍する。
● インターネットのコンテンツ提供を実現する諸技術
平成8年度の調査研究報告書に続いてインターネットについて触れる。平成8年度版ではンターネットで音声・動画、アニメーション等を扱うための技術を中心に扱い、インターネットが文字と静止画像の世界から、マルチメディア・コンテンツを楽しむためのネットワークに変貌を遂げたことを伝えた。
その後一年でオフィシャル・サイトを含む競艇関連ウェブサイトは質・量ともに充実し、アニメーションによって動くページや、動画像提供も珍しいものではなくなった。
平成9年度の調査研究では、コンテンツ提供の方法そのものが変化しつつあることをいくつかのトピックで報告する。
● 放送ディジタル化の展望
平成8年度版においては、「レジャーチャンネル」を放映するプラットフォームとしてCSディジタル放送とケーブルテレビ(CATV)について触れた。本編では切り口を変え放送ディジタル化を主として取り扱う。
地上波テレビ放送において2000年ころをめどにディジタル放送の開始がアナウンスされている、これに先立ちCATVや衛星放送(BS)においてもディジタル化が進みつつある。ディジタル化で何が変わるのか、ディジタル化で何ができるかについて、今後の展望を含め報告する。