3.2 人気ソフト「ダービースタリオン」
3.2.1 商品シリーズと売上状況
アスキーから発売されている「ダービースタリオン」シリーズは競走馬育成シミュレーションゲームとして大人気のテレビゲームソフトである。第一作目はファミコン用ソフトとして1991年12月に発売され、その後パソコン版、スーパーファミコン版と全10作を発売し、合計で400万本の売上があった。さらに1997年7月17日にはプレイステーション版が登場し、1997年8月17日現在で推定累積販売本数が129万本を超える大ヒット作品となっている。
3.2.2 商品の魅力
(1) ゲーム内容
「ダービースタリオン」、通称「ダビスタ」は一言でいうと、何代もかけて大レースを勝ち抜く強い馬を生み、育てる競走馬育成シミュレーションゲームである。プレイヤーは自分の牧場を持ち、繁殖牝馬に種牝馬を掛け合わせて自分の馬を持つことからゲームを始める。自分の馬を調教してレースに出走。賞金が増えれば高額の繁殖牝馬と種牡馬を交配させ、さらに強い馬をもてるようになる。
(2) 特徴
?@ 完全な攻略法のないゲーム
ー番の特徴はロール・プレイング・ゲーム(RPG)のように100%の攻略法がないことである。プレイヤーの関心は「最強の馬を生む組み合わせ」にあるが、強い馬同士を交配させても、弱い馬が生まれることもあれば最初のレースで死んでしまうこともある。現実の競馬にも似た偶然性が魅力の一つともいえる。
同シリーズの作者は「ダビスタはエンディングを見たくてやるゲームではないし攻略型のゲームでもない。箱庭の中で永遠に続く世界を楽しんでほしい」と説明している。
