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5 インターネット投票への展開

 

5.1 インターネット投票を取り巻く環境

 

有効性の検証で述べた新規ファン獲得効果をあげるためには、現在開発中のWeb投票を将来的にインターネットのホームページ等を利用した投票(インターネット投票)へと展開することが望ましい。

本項では今後の展開を考える際に重要となるインターネットのセキュリティと法的規制に関して考察する。

 

(1) セキュリティ(安全性)

 

インターネット投票のように金銭の移動を伴う取り引きを行う際に、最も問題となるのが、セキュリティ(安全性)である。セキュリティの対象となるのは大きく、ネットワーク上の「盗聴」、情報の「改ざん」、第三者の「なりすまし」に大別される(図表3-29)。

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近年、インターネットにおける商取引(オンラインショッピング等)が増加しているが、セキュリティ面ではまだ十分とはいえない。多くのサイトでは、電子的手段による決済の他、電話やファクシミリを利用した代替手段を用意してユーザーの個人情報漏洩に対する不安感除去に努めている。

セキュリティから見て、まだ当面の間はWeb投票からインターネット投票へ本格的に移行する段階でないと考えられる。

 

 

 

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