日本財団 図書館


(2) 訴求ポイントの設定

 

若者層への訴求は、スローガンとしての「競艇のイメージアップ」ではなく、競艇の持つ魅力を若者層が反応する形で具体的にアピールする必要がある。

競艇のおもしろさは大きく2つに要素分解できる。つまり、「競技としての競艇のおもしろさ」と「ギャンブルとしての競艇のおもしろさ」であるc当然、他の切り口や、更に細分化することも可能である。

また、要素をどのように訴求するのかについては、例えばJRAをはじめとする他公営競技と差別化する、また若者の日常生活における楽しみのひとつとして位置づけるなど様々な方法が考えられる。

これは、単なるプロモーションの問題ではなく、「若者に競艇の何を訴えるのか」、いいかえれば「若者に競艇のどのような魅力を知ってもらいたいのか」という本質的な問題である。

 

(3) 施策の立案と事業展開

 

明確化されたターゲットとそれに対する訴求ポイントの設定に基づいて施策を立案する必要がある。

また、施策遂行のための事業推進においては、若者との様々な接点を考慮した展開を考慮することが肝要である。

ひとつの施策とそれに基づく事業展開では、若者を中心とした競艇未経験層を競艇参加まで誘導することは困難といえる。

従って、一貫した施策や事業を推進するためにはその目的と機能を明確にした上でミックス(組み合せ)させることが望ましい。複数の施策や事業のミックスが相乗効果を生み出す可能性もある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION