3.2.2 「競艇体感型シミュレーションモデルシステム」による競艇の認識変化状況
(1) 競艇の知識の変化
競艇体感型シミュレーションモデルシステムを実際にプレイしてもらった結果として、「競艇の知識が増えたか」「認識を新たにした点があったか」という点については下記の3点に要約することができる。
※ただし、「新たな知識」の中には「誤解」も含まれていると思われる。
?@ 公営競技の経験者層/未経験者層いずれの層も共通して、オートバイのようにまたがる『座り方』は強い印象となっていた。
・「またがるようにして乗るのは新鮮」
?A 公営競技の未経験者層では、『座り方』の他に車と同様の『ハンドル形状』である点など、直接触れた部分について知識を得た。
・「車のようなハンドルで操作するが、またぎ方はバイクみたい」
?B 公営競技経験者層は、競艇独特の『スタート方法(位置)』といった他競技との違いを認識するなど、公営競技未経験者層に比べて、ゲームから幅広い知識を得た。
公営競技経験者層では、「スタート方法(位置)」のほかに以下の(知識を得たとの)発言があげられた。
・「水面を走ることは小波でガタガタすると知った(スーっと滑るようなイメージであった)」
・「選手の服が意外とオシャレである」
・「ギアはなくアクセルとブレーキのみの操作」
・「計器類がなくシンプルな造りである(飛行機のようにたくさんの計器があると思っていた)」
・「バイクのように体全体で乗る(体重をかけてコーナーリングの操作をする)と思っていたが、ハンドル操作だけであった」
・「ハンドルは舟の舵のようにグルグル回ると思っていたが、車のように止まった」