日本財団 図書館


・ システムは安定しているので、評価できよう。

・ 現在は計測結果等をデータベースに蓄積することのみを考えてきたので、その点はうまくいっている。

・ ハイレベルシステムの導入でトラブル発生した場合の対策は考慮しているが、先ず乗組員の訓練が必要である。

・ 実証実験船の第2船は、第1船よりシステムそのものを単純化、簡素化して信頼性の向上を図っている。

・ 信頼性に関しては、現在、ある程度のリスクを背負って実験を実施していると考えて欲しい。

・ 主体的に問題を考えているわけではないようだ。よいというので、それならは協力しようという印象を受けた。

(4) 船主協会から見たMIS/MITS導入での課題

・ ノルウェー海運の今後は、さらに先端化を進める。

・ MIS/MITSの導入は、

―― 今後船主側にどのような影響を与えるか

―― 検査官の仕事にどのような影響を与えるか

―― それらに対して組織をどのように対応させるか

―― 船員をどう教育(訓練)していくか

などが当面の課題である。

・ 信頼性はどのように考えているかという問いに、信頼性は重要な問題であり、その理由として、先端化を進めれば、効果的な運航を可能とするが、故障すれば、全く機能しなくなる面あることをあげていた。

・ 二重化等はMARINTEK等の問題である。

・ 機能評価が容易に可能なようなデータの獲得や人間と機械のインターフェースに力を入れる必要がある。

(5) その他

・ 国際的には、ISMやSTCW95が一つの重要な動向である。

・ 船員の不足

BIMCO(ISS)によれば、1995年12月4%down

2005年  10%不足

・ 日本はインドに500隻の職員を要請(5〜10年の間有資格職員の獲得)。

・ フィリピンでも基本教育の欠如・・・・マニラに訓練センターの設置(日本のNYKやMOと同様であり、両社からコンタクトは有ったが、正式な協力は無い)。

・ 日本とノルウェーの違いについて

日本は理論的に実施しているが、ノルウェーではあくまでも実際的に対応している。

・ 日本では、すでに航海情報システムが提供されているとの情報にはメモをとっていた。このような情報がノルウェーに届いていないようだ。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION