日本財団 図書館


3. 味つけの魅惑

 

生活の科学・生命の科学からかんがえる味の基本は六つ

 

a 日本の味は

「甘い」「塩辛い」「酸っぱい」「うま味」「辛い」「苦い」

しかも最初の4つが重要

 

b 東南アジアの味

「甘い」「塩辛い」「酸っぱい」「辛い」「苦い」「渋い」

これを毎日バランスよく食べる。

甘い→身体の組織を強く、心のバランスを保つ。消化の悪い食べ物。米・ヤギバターなども含む

酸っぱい→消化しやすく、他の食べ物の消化を心臓の働きを助ける。

酸っぱい(クエン酸,りんご酸等含む)果物や野菜のみで、これらは毎日よく料理に使われる。酢は酸っぱい食品に入らない。薬になる酢がある。酢はヤシ酢がおいしい。トマトは酸味とうま味がある。

塩辛→消化を助け、発汗は消化液の分泌を促進する。取り過ぎると血圧が上がると同時に髪は白く、皺ができるなど、老化を促進する。

辛い→消化を助け身体のメタボリズムを活性化するタマネギ,ニンニクも辛い食品。

苦い→消化のよい食品。殺菌効果があり、血液をきれいにする。レモン,ライム,ニガウリ等

渋い→傷や腫瘍をなおし、体内の余分な脂肪を除く。葉菜のアクも渋い味に含まれるりんご,茶等

 

4. 東南アジアの味

 

a アジアの東南味を特徴づけるのは

魚醤・スパイス・ハーブ・ココナッツミルク等が上げられる。

 

b 魚醤(発酵食品)=東南アジア全域に存在

○魚・塩・飯=なれずし=乳酸発酵(日本の琵琶湖周辺で作られている鮒すしもその仲間)タイでプララ,ラオスでパデークと呼ばれる)

○魚・塩=アミノ酸発酵=液体状のもの

タイ→ナムプラー,ラオス→ナムパー,ベトナム→ニョクマム,カンボジア→タクトレイ,フィリピン→パティス

日本→秋田のしょっつる 石川県のいしる

魚醤油は魚に塩を加えて半年から1年漬けておき,上がってきた液体を調味料としたものである。

液体のものは醤油感覚であらゆる料理に使われている。

○魚・塩=アミノ酸発酵=全体を利用するもの=ペースト状,おきあみ,小えびを使ったものがおいしい。

タイ・カンボジア→カピ ラオス→ガピ

マレー・インドシナ→ブラチョン・トラシ・イカン,ペースト状のものは味噌感覚で使用されている。

これらの食品は米とセットで食べられているものである。日本では魚の発酵食品より大豆をつかった味噌・醤油がより重要な調味料になっている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION