ふれあい
[テーマは“交流(ふれあい)の水辺”とする]
・当計画地区は、旭川市を中心とした道内陸部の都市圏にあって、大雪山や美瑛・富良野の集客力の高い広域観光ルートに位置していることから、これらとは異なった当地区ならではの独自の自然環境を十分に活かした整備が前提となる。
・旭川市民はもとより、道内外の都市住民にとっても、エゾマツ・トドマツやシラカバ林、豊かな水を湛えるベーパンダム湖が融合した個性的な無垢の自然の中で、ボート・カヌー・フィッシング・テニス・パークゴルフなどのスポーツを楽しみ、地域住民と気軽に交流し、くつろげるオートビレッジであり、そのテーマを、“交流の水辺”とし、愛称を、“旭川市21世紀の森ペーパンオートビレッジ”とする。
[具体的な整備の方針]
? 基礎整備された用地の有効利用
・ダム建設に伴う土取場跡地であるレストゾーンは、今後のレクリエーション施設利用を想定して、基礎整備された用地である。オートキャンプ場用地もおおむねその施設配置を想定した段状の土地形状として造成されている。基本的にこれを活かした施設計画を前提とする。
したがって、必要範囲内の最低限の切盛程度を行いながら、計画用地の環境整備的な視点に立って整備していくことを前提とする。限られた用地条件の中で、サイト配置計画・動線計画等、有効な土地利用を行うものである。
? 立寄施設とオートキャンプ場の区分を明確にする
・当計画地区の湖に面する側は、「旭川市21世紀の森」来訪者のダム展望スポットとして立寄ポイントとなっている。ダム管理道路からの進入路を共有することとなるオートキャンプ場施設計画では、こうした“立寄施設十オートキャンプ場”という立地条件の中で、これらの動線計画や領域の区分を明確にして行くことが前提となる。
・展望園地施設では、ゾーン入口部分の駐車場で車を止め、遊戯広場や展望台まで園路等の歩行による利用となる。
・オートキャンプ場施設計画にあたっては、駐車場前に設ける専用の車路・ゲートを経て、場内へ入場するものとし、車による立寄客との分離を図るものとする。
・オートキャンプ場と展望園地を一体的に管理することが想定される管理棟は、両施設の接点となるゲート近くに設置し、車によるオートキャンプ場への入出場管理を行うこととする。
・当ゾーンは、キャンプ場としてのプライバシーの確保を前提とするが、キャンパーと立寄客、地元住民とのふれあいの場としても位置付けられる。
したがって、管理棟や展望園地の相互の利用促進を図ることを基本に、区画植栽など緩衝ゾーンを有効に使いながら、法面など土地形状を利用したゆるやかな区画としていくものとする。