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整備の意義と役割

 

・余暇社会への急速な流れが進む中、都市住民の自然志向・アウトドア志向・健康志向がより一層高まっており、これらのニーズに適した施設の開発・再発掘が急務となっている。

・広大な面積を有する北海道において、その雄大な自然環境を背景とする観光資源の開発、特に車による移動を前提としたオートキャンプ場の整備は、都市住民が自然の中で気軽に利用できる低廉な宿泊施設であり、最も適しているといえる。

・当オートビレッジでは、大雪山連峰に連なる優れた自然資源を有する旭川市において、旭川市を中心とした道内陸部の都市住民のニーズに対する受け皿として、その埋もれた資源を再発掘するものである。

・こうしたなか、旭川市の東端ペーパン川上流の優れた自然の中にペーパンダムが、平成10年4月に供用開始される運びとなった。「道立旭川21世紀の森」や、「ファミリーゾーンキャンプ場」など既にオープンしている「旭川市21世紀の森」の核となるダム湖が完成されることは、「水のまち旭川」の新たな水辺景観による観光ポイントの創出にほかならない。

観光的な素材の中でも、特に魅力の高い湖を中心とした複合的野外レクリエーション拠点として位置付けられる「旭川市21世紀の森」は、展望施設・スポーツ施設・親水施設などが整備されるほか、当地区入口部分を縦断する開発道路白川美唄線整備による効果も含めて、ますます誘客力が高まることが期待される。

・当オートビレッジは、「旭川市21世紀の森」に、本格的なオートキャンプ場を導入することにより、宿泊滞在拠点として充実させ、各施設での利用活動を促進させるものである。そのことにより、「旭川市21世紀の森」全体の有効な活用を図ることが期待でき、整備する意義は大きい。

さらに、道内陸部の都市住民の家族やグループが、アウトドアでの健康的な交流を図るものであり、旭川市はもとより、周辺地域振興に大きな意義を及ぼすものと考えられる。

・なお、当オートビレッジから120kmの位置にある南富良野町のかなやま湖オートビレッジが、平成11年度オープン予定で整備が進められている。両オートビレッジの広域的なエリアと想定される美瑛・富良野を結節点としての道内陸部におけるネットワークが確立されることとなり、「オートビレッジネットワーク構想」の実現へ向けての意義も大きい。

 

 

 

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