くいなどの欠点がある。
・公営企業の場合は、独立採算が原則となるので、厳しい経営が求められる、という面では直営より優れているが、職員の身分は町の職員と同一なので、この面では直営と同じような欠点がある。また、観光事業という性格上、公営企業としての公益性の確保と経営効率性との調和という点で難しい面も生じる。
・第3セクターの場合は、上に述べた公共で運営する際の欠点を解消しつつ、民間企業としての経営効率性などの優れた面を生かすことができると共に、民間企業ではあっても、資本参加や、職員の派遣等をとおして、町の意思を管理運営に反映させることができる。また、町民や町の各種団体が資本参加することによって、町ぐるみで観光事業経営に取り組むことになり、観光を町づくりに一層生かすことができるというメリットがある。
・整備地区の管理運営にあたる上記の第3セクターは、町内に整備されている下記の施設などの管理運営も合わせて行うことも考えられる。
・用瀬嶽フリークライミング広場
・用瀬嶽ミニキャンプ上
・やすらぎの里の郷土館、景年記念館、水車小屋、炭焼き小屋
(場合によってはセンターハウス、スポーツ施設も含める)
・これらの施設を一体的に管理運営することによって人員の配置や施設管理上の無駄が省けると共に、施設相互の役割の分担や特色づけ、あるいは、一部機能の補強などを講ずることによって、施設の一層の活性化と利用促進ができる。
(イ)管理者
・オートビレッジの管理者は、
?サービス業としての自覚とノウハウを持つこと。単なる公務員としての意識だけでは不十分。
?整備地区の管理運営だけではなく、地域全体の観光振興や地域づくりの視野を持つこと。
? 野外活動が大きなウエイトを占めることになるため、野外活動などの経験者であること。
が必要である。
・管理者の養成という面では、(社)日本観光協会や(社)日本オートキャンプ協会が研修会を主催し、一定の講座の受講をもって認定書などを発行し、社会的にも認知されたものとしていくようなシステムをつくることも考えられる。