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ます。さらに須磨・舞子地区を明石海峡大橋の開通に合わせ、マリンピア神戸という漁業基地として整備の予定です。さらに、コミュニティ・コースタル・ゾーンとしてアジュール舞子を隣接する明石海峡大橋をご覧いただく場として整備の予定です。それから北へ入りますと神戸ワインをつくっている農業公園、今はブランデー等を開発しているフルーツ・フラワーパークがあり、山陽自動車道と結ぶことにより大きな展開をしてまいる予定です。現在私どもはウェルカムプラン21の外客誘致法を受けまして、国際観光の振興に取組んでいるところですが、長田周辺のアジアタウンに産業振興も併せて展開してまいる予定です。いずれにせよ、明石海峡大橋の開通が周辺の都市の皆さんとともに、最大限の効果が発揮されますよう、いつまでも住み続けたい、そして、何度も訪れてみたくなるアーバンリゾート都市づくりに尽力してまいりたいと考えています。

(ビデオ放映)

 

明石海峡大橋開通後、兵庫県と四国が直結し、新たな観光交流が期待できることから、対岸の四国側(代表として徳島県及び愛媛県)からも本四架橋を活用した交流拡大に向けての取組み等について報告が行われた。

 

1 徳島県からの報告

 

笹川観光振興課長 本四架橋については、本県出身の中川虎之助という方が大正3年帝国議会で建議していますが、いよいよ完成も間近ということで四国に住むものにとって感慨ひとしおでございます。徳島県では平成3年から「3,000日の徳島戦略」と銘打ちまして、官民合わせて52事業を遂行しているところです。神戸淡路鳴門自動車道の全線開通を記念して、たくさんのイベントを用意しています。「藍フェスタ」「とくしま文化フェスタ」「とくしま世界おどりフェスタ」等、大きな6つのコアイベントやホロンイベントと呼ばれる協賛イベントを300ほど用意しています。「平成10年どこへ行っても楽しい徳島」をつくりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。それと同時に兵庫県をはじめ近畿の府県、四国の各県と手を携え、協調しながら明石海峡大橋のビッグチャンスを生かしていきたいと考えています。

 

2 愛媛県からの報告

 

仲岡観光物産課長 本年4月に神戸淡路鳴門自動車道が開通、来年春には今治市から尾道市への瀬戸内海大橋、西瀬戸自動車道が開通します。愛媛県でも来年の開通に向け、ハード・ソフト両面にわたって準備を進めています。神戸淡路鳴門自動車道が開通しますと、四国へのアクセスが大変便利となり、愛媛県にも時間短縮効果が及び、道後温泉や松山城などに足を伸ばしていただけます。また、西瀬戸自動車道が開通しますと瀬戸内海に3本の橋がかかることになり、多様なルートで周遊観光ができます。今治・尾道ルートにつきましては愛称を「瀬戸内しまなみ海道」と言い、広島県と愛媛県にまたがる芸予諸島の6つの島を10の橋で結ぶルートで自転車・歩行者道が併設されることになっており、瀬戸内海の多島美をゆっくり橋の上からご覧いただけます。現在10の橋のうち、6つが完成しております。多々羅大橋が昨年9月に橋げたがかかり仕上げ工事中。来島大橋も工事中ですが、この橋は世界最初の三連吊り橋ということで、眼下には来島海峡の急流が見渡せます。いよいよ来年春にはこのルートが完成、広島県と共同で架橋完成イベント「しまなみ海道’99」を開催、「ときめき瀬戸内海〜新しい海の道の誕生〜」をテーマにいろいろなイベントを展開することにしています。内容は、花の道、歴史の道等のテーマを設け開催しますが、実際に橋を渡る体験行事、村上水軍にちなんだ「水軍歴史絵巻」など多彩なイベントを展開します。そういうことで今後開通に向け中国、近畿の各県と連携しつつ、進めていきたいと思います。

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