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(3)あるき終わって

グループでは皆が感じたことを地図にはりつけていった。十分話し合えたとは言いがたかったが、山本さんが発表時にまとめられたことや、書かれた事を整理すると以下のようなことが生活者の視点からみた町の特徴であり、活かしていきたい点や改善していきたい点といえる。

 

?よかった点

・特に町の裏がきれいだという印象である。どの家庭も庭に花をそだてており、塵一つ落ちていなかった。「あらてめてわがまちと町民の意識の高さに誇りを感じました。」とは山本さんの弁である。ほんとうにすがすがしい探索であった。

・湧き水が豊富であることにあらためて気がついた。むかしはしょうずといって生活水として毎日の生活の根幹をなしていた。必需品だった水を今度は生活を豊かにするためにつかえないか。はやや沢蟹などの生物がいる、また菖蒲なども生えており井戸や水路を整備すれば、潤いを感じられるまちができそうである。

・裏道は狭くて、人が歩くには心地よい。

 

?なんとかしたい点

・立派な家なのに空き家のままのものが多い。くちていくままをみるのはなんとも寂しい。上手く保存と活用をおこない子どもたちにひきつがねば。

・人気がないのが寂しい。勿論今日は生憎の雨で人が外にでていないのはわかるが、日常も活気を感じたい。やいと祭の時はあれだけ人がでているのに。

子どもの声がしないのは遊び場がないのか、なぜなのか。みんなの願いは自分たちの子どもの頃のように子どもの遊ぶ姿を見かけたいということである。

・店が少なく、寂しい。店をそだてる観点がいるのでは。うどんやもすぐにつぶれてしまい、外で食事する店もない。みんながふらりと気楽にたまれる店がない。皆自動車で外に買物にいってしまうので、地元の店がつぶれていくのは、寂しい。

・道路に自動車が止めてあり、街道筋は歩きにくい。

 

裏に住んでいる人の駐車はどうなっているのかという疑問が地図にはりこまれていました。人と車の交通計画は必要でしょう。今、車が入れない生活空間を上手に生かさないと闇雲に不便だと思う人がふえ、まとまりのある安全な生活空間がこわされるかもしれません。

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