3. 眺山丘陵に関する住民意識
3-1 住民意識調査方法について
川西町住民の眺山丘陵に関する意識、特に?過去におけるかかわり、?現在のかかわり、?今後の利活用における意見、について調査を行なった。
意識調査は、アンケ-ト用紙(調査票)を基に、各戸を訪問し面接形式でヒアリングを行なった。調査は平成10年9月8日に実施。
回答数は、88であった。内訳は、青年層(0〜30歳)が12名(13.6%)、中年層26名(29.5%)、高年層50名(56.8%)であった。平日の昼間における調査であったことが影響し、青年層の回答が少なかったと考えられる。しかし、高年層が多かったことから、過去の眺山丘陵に関するヒアリングができた。
3-2 眺山丘陵にかかわる住民の意識
1) アンケ-ト結果
◆眺山丘陵に対する好意について
「眺山丘陵は好きですか」という質問に対し<好意的にみている人>は、青年層では33.4%、中年層78.5%、高年層58.0%で、青年層は関心のある人は少ないといえる。
◆眺山丘陵古墳群の周知について
「古墳があることは知っていましたか」という質問に対し<知っている人>は青年層41.7%、中年層84.6%、高年層77.8%で、青年層は知らない人の方が多い。
◆眺山丘陵の貴重な植物の周知について
「貴重な植物があることは知っていましたか」の問いでいう貴重な植物とは、全国的に貴重な種の植物があるということではなく、標高(約200〜300m)の割には深山性植物などが生育し、珍しい環境が保たれている地区であることを指している。<知っている人>は、青年層8.3%、中年層50.0%、高年層51.7%で、まだ十分には周知されていない。逆に、今まで知られていなかったこともあって、今日において深山性植物が生育しているとも考えられる。