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◆過去の眺山丘陵とのかかわりについて

「過去、日常で眺山丘陵とのかかわりはどうでしたか」といぅ質問に対し、<森林の副産物の採取や散策など直接かかわった人>は、青年層18.8%、中年層76.7%、高年層65.9%で、青年層は極めて少ないといえる。

 

◆現在の眺山とのかかわりについて

「現在、どのようなかかわりを持っていますか」という質問に対し、<森林の副産物の採取や散策など直接かかわった人>は、青年層35.7%、中年層55.5%、高年層36.9%であった。青年層は、以前(過去にかかわっていた)よりふえたものの、全体としてはかつてより減っている。

 

2) 全般的傾向

・青年層は眺山丘陵への関心が少なく、かかわりも少ない。

・中年層は少年時代に眺山丘陵で遊んだが、今は行く暇がなかった。開発には消極的な傾向がみられた。

・高年層にとって、かつての眺山丘陵は幼少の頃の遊び場であった。生活の糧(薪炭、山の幸、木材、堆肥)として。山は今のままでよいとする意見が多い。

・生活様式や産業構造の変化によって山とのかかわりが減り、住民の関心は少なくなりつつある。特に若者は過去の結びつきがないため、山と乖離した印象がある。

 

3-3 眺山丘陵の将来の利活用について

 

1) 将来の利用について

将来における眺山丘陵の使い方についてソフト面での質問をしたところ、次のような結果が得られた。

・豊かな自然を観察するイベントなどに(50.0%)

・古墳を再発見する勉強会などに(42.9%)

・伝統的な風習、農林業を知るイベントなどに(7.1%)

 

2) 自由回答による意見

・楽しめる場としての公園はよい。

・古墳などを含め、公園として利用することはよい。

・山を永久的に保全し、積極的に活用を。

・動物観察やキャンプができる公園に。

 

 

 

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