6) 眺望景観
対象地域はほとんどが山林に覆われているため、眺望は得にくい環境だが、鷹待場の古墳(106号墳)上からは、眺山丘陵としては貴重な眺望景観が得られる。しかも東側が切り立っているため、視野は東方を中心に北方から南方にかけて広く開け、朝日連峰の一部から、蔵王連峰、吾妻連峰に連なる山々、樹間越しに飯豊連峰の一部も望むことができる。眼下に広がる米沢盆地の田園地帯は、これらの山々が背景となって広すぎず狭すぎずの適度な空間に収まり、ふるさとの香りが漂う、のびやかなで親密な景観を醸成している。
また、開放空間となっている湿原は見通しがよく、位置的にたまたま遠望は得られないものの、随所で対象地域内の山々を望むことができる。