1-5 産 業
産業の構造を産業別就業者数でみると、平成7年では第1次産業が23.2%、第2次産業が38.9%、第3次産業が37.9%で、第2次産業と第3次産業の割合がほぼ同じになっている。これを過去からの推移でみると、昭和50年は第1次産業の割合が48.2%で半数近くを占め第2次産業は24.0%、第3次産業は27.8%となっていた。第1次産業の減少が著しいことは全国的な傾向だが、当時第3次産業が第2次産業を上回っていた状況に対し、昭和60年には逆転し、3.2ポイント第2次産業が上回り、現在に至っている。これは第1次産業の減少による就業者の移行が、第3次産業より第2次産業に大きく動いているためと考えられる。しかし、その差も縮まってきたため、近い将来にはこの関係も逆転すると思われる。
農業は昭和40年から50年にかけて専業農家が1,125戸から278戸に激減し、逆に第2種兼業農家が急増したことは当然のこととして、農家人口もかなり減っている。それ以降は緩やかな変化を推移し、平成7年の専業農家は120戸となっている。これに対して農家1戸あたりの耕作面積は増えており、経営規模が大規模化していることをうかがわせる。