は、土井さん、日本は、議長国という重い荷物が肩にかかってもいるわけですが、今の日本国の運輸部門の排出状況等についてご説明いただけますか。
土 井 運輸省の土井でございます。皆様、こんにちは。今のショートさん、シュレーダーさんのお2人のご発言に引き続きまして、日本の状況をなるべく簡単に申し上げます。我が国の二酸化炭素の排出量は全世界で第4位、約5%を占めております。その中でも各部門別にごらんいただきますと、運輸部門における排出量は全体の約2割を占めています。つまり、全世界の約1%を日本の運輸部門が占めていることになります。その約9割が自動車から排出されております。他の先進国と同様、運輸部門は産業部門や民生部門に次いで大きな位置を占めているというのが現状であります。
〔 O H P 〕?
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近年の運輸部門の排出状況については、90年度から95年度にかけて約16%の伸びとなっています。この16%の伸びの原因としては、自動車台数の増加、これは毎年、日本では約200万台の自動車が純増をしている状況であります。それから、個々の自動車の大型化、RV車の普及、これらによって自家用乗用車のエネルギー消費が増加しているということであります。