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?.アンケート結果

 

今回の育成講座参加者総数111名のうち、92名(男性45名 女性47名)の方がアンケ─トに回答して下さいました。

前回は女性の参加者が多い講座となりましたが、今回の講座には、関西の電鉄会社の方々のまとまった参加があったため、男女約半々ずつの参加者が集まりました。体験中はもとより、アンケートに寄せられた声をみると、参加者は男女の区別なく、大変熱心に取り組まれた様子がうかがえます。また下は9歳から上は71歳までと、年齢層の幅が広い参加者たちでしたが、どの年齢層の意見・感想にも大きな違いはみられませんでした。むしろ、9歳を含む10代、20代の参加者たちのアンケートは、全ての項目がもれなく記入され、講座を通じて感じたことが素直に表現されています。昨年、関西圏で参加した中学生たちのアンケート結果が同様だったことからも、このような講座を受けることは低年齢の時から必要であり、かつ効果的ではないかと考えられます。

 

●講座の参加目的、「今後へ活かしたい」がより明確に 参加者の参加動機を聞いたところ、「ハンディのある人のサポートをしてみたい」というのに次いで多かったのが「仕事に役立てたい」という項目でした。学生以外の参加者の内、専業主婦は4名、それ以外は有職者やボランティア活動をしている方々であったことからも、現在の仕事や活動に、何らかの形で役立てようという、はっきりとした目的が感じられました。

職業別でみると、現役のヘルパーや教員も参加されていました。この講座で得た収穫や感想を聞いてみると、「日頃ヘルパーの仕事をしているが、自分自身障害のある人の体験をすることで、初めて困難さを身にしみてわかった」(ヘルパー・女性)、「今後学校教育の中で今回の体験を役立てたいと思う」(教師・男性)など、今後の仕事に具体的に役立て採り入れていきたいという、積極的な姿勢がみられました。参加者の体験が参加者の仕事や活動を通して、それぞれに広がっていくことが期待できそうです。

 

 

 

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