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●障害をおもちの方やバリアフリーに対する理解度の高まり 参加者たちが体験の中で難しかったことや印象に残ったポイントを、今回もコース別にフリーアンサーで答えていただきました。前回と同様のポイント以外に、障害者の立場にたったサポートや空間(街、道路、駅など)についての言及も目立ちました。

例えば車いすのサポートコースでは、「のっている人がつらくならないようにするのが大変」「低い視点からモノを見ることができ、貴重な体験だった」「普段何とも思わないアスファルトが、実はかなり振動があった」「車いすの操作が思いの他大変だったので、日常生活のバリアをクリアするのに大変だと思った」という声が聞かれました。

目の不自由な人のサポートでも、「不自由な方が、どんな不安感を抱いているのかがよくわかった」という理解をはじめ「相手の人に話しかけてあげる方が、安心を与えて歩くことができる」など、ノウハウにとどまらず、より人の心や気持ちに配慮したサポートが大切であるということを体感した様子がうかがえます。

少しずつではありますが、障害のある方やバリアフリーに対する理解度の高まりを、回を重ねるごとに実感することができます。そして講師の方が最後におっしゃった、

「コミュニケーションをとることで心のバリアフリーを!エンジョイ・ウォーキング!」この言葉は、全ての参加者の心に響いたようです。

 

 

 

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