? 炭素税の導入について
質問に先立ち、炭素税は、CO2を排出する工場、オフィス、自動車などを対象にCO2の排出量に応じた課税を行うことにより、省エネルギー設備の導入や燃料の節約を促進し、CO2の排出量削減を目指す経済的手法であることを説明した。
(1) 炭素税の導入について
大いに賛成と賛成をあわせると47.9%となり、ほぼ半数を占める。また絶対反対と反対をあわせると9.9%となる。しかしながらどちらとも言えないが41.8%もあり、条件によっては賛成にも反対にもなりうる割合がかなり大きい。
(1) の2 炭素税賛成の理由
(1) で「大いに賛成」「賛成」と回答した人(全体の47.9%、582人)に賛成の理由を尋ねた。税の存在をてこにして意識を高め、ライフスタイルを変えることにより個人として地球温暖化に対応していこうとする意見が最も多く58.4%となった。技術革新につながるとする意見が54.3%で、それに続いている。
(1)の3 炭素税反対の理由
(1) で「反対」「絶対反対」と回答した人(全体の9.9%、120人)に反対の理由を尋ねた。反対の割合は反対と絶対反対をあわせて9.9%にすぎないが、その中で最も多いのが税収の利用原則の明確な定義を求めており単なる増税になってしまうとする意見が62.5%にのぼっている。また各対象ごと、すなわちCO2を排出する工場、オフィス、自動車などについて、公平で適正と納得できるような税率を設定することが困難と考える人が35.8%いる。またエネルギー関係の税はもう十分課税されていると考える人も同程度いる。