日本財団 図書館


5.5.3 昇降路の構造設計上の考え方

既存の駅に設置するエレベーターシャフトを設計するにあたり、構造的基本条件は以下の通りである。

(1)エレベーター設置荷重に対し安全であること。

(2)地震荷重

(エレベーター及びシャフトに生ずる水平力、せん断力係数Ci=0.6)に対し安全であり、この時の最大変位角は1/220以下であること。

(3)駅舎に接合し一体となる場合は、建物の変位角に追随することを要する。この場合の建物に対する地震力レベルはCi=0.2で求めたものとする。

 

既存の駅舎にエレベーターシャフトを設置する場合、一般的には通常の利用上から考えると駅舎建物と一体としておくことが望ましいが、地震時の変形の程度に差異が生ずる場合は、別途、検討を必要とする。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION