2.2.2 盛土式の駅(対象駅数は下記)
地下レベルにコンコースを設け、その上部にプラットホームを設けた駅をいう(図2.2)。駅断面としては旅客動線の面から理想形の一つとされ、平面条件が整えば、エレベーターによりラチ内コンコースより直接プラットホームへの連絡が可能となる。
駅部自体は盛土の下に構築されていることは少なく、直接上部のプラットホーム及びレールを支える構造体の下部、あるいは側面に位置しているものが大部分であるが駅部の増築等、盛土を撤去して構造体と置き換える場合は、レールを仮受けする等の大規模な工事が必要となるケースが多い。
通常、地上レベルのコンコースとプラットホームのレベル差は5.0m〜6.0mである。
2.2.3 高架式の駅(対象駅数、盛土式と合わせ、約450駅)
地上レベルにコンコースを設け、その上部にプラットホームを設けた駅をいう(図2.2)。駅断面としては盛土式の駅と同様の特徴を持つ。
駅はレールを支える高架構造物の下部または側面に位置することとなり、エレベーター設置等には比較的対応し易い反面、構造物の基礎や杭の条件から思わぬ問題を生ずることも多い。
コンコースとプラットホームのレベル差は、他の都市交通構造物との立体交差の関係等から、通常最低7.0m程度から14.0m〜15.0mに及ぶケースもある。