こういうことでノンステップは動いてきたわけですが、ではノンステップバスの車両というのはどこがユニバーサルデザインなのか。ここの開発に至る前、スウェーデンのハルムスタッドのプラットホーム付きバスでは、50センチの高さの道路側に対応して車両側からエッジが出てきて、そのままステップなしで乗れる。これは古典的な意味でのノンステップバスです。
ボルボが1979年からこの実験プロジェクトを実施してきました。2年ほど前に訪れたときには、すでにノンステップバス導入の計画がなされていました。50センチの高さの道路を15センチぐらいまで削って、ノンステップに対応する方向に変えますということで、車両側で頑張るのか、それとも道路側で頑張るのか、両方をやっていましたが、そこでは車両側で頑張ればほぼよろしいという決着を見たように思います。これが最も優れた初期の段階のバスでした(写真-3)。