?. 講演録
1. あいさつ
交通エコロジー・モビリティ財団理事長
奥西 勝
ただいまご紹介いただきました交通エコロジー・モビリテイ財団の理事長の奥西でございます。開会にあたりまして、一言ご挨拶申し上げます。
本日、「21世紀のバスをみんなで考える」というテーマで、「乗り降りらくらくバス普及セミナー」を開催いたしましたところ、メーカー、バス事業者、地方公共団体をはじめ、全国から多数の皆様方のご出席を賜り、誠にありがとうございます。また、本セミナーの開催にあたりましては、講師の先生方をはじめ、関係方面の皆様方には格段のご協力とご指導を賜り、厚く御礼申し上げます。
当財団は、設立後3年を迎えたところでございますが、運輸省のご指導を受け、また日本財団からは多大の財政的支援を受けまして、高齢者や障害者の方々にやさしい交通施設の実現を目指して、さまざまな事業を行っております。
我が国は2015年には4人に1人が65歳以上の高齢者になるという、超高齢化時代を迎えます。しかしながら、我が国の交通施設の現状はと言いますと、いまだ高齢者や障害者の皆様にとって利用しづらいのが実情でございまして、ヨーロッパやアメリカに比べましても、その整備が大変遅れていることは否めません。
21世紀を間近に控えまして、さまざまな角度から人にやさしい交通の実現を目指し、より安全で円滑に交通機関を利用できるようにすることが、私たち全員の願いでもあり、責務でもあります。
どうか、本日のセミナーにおきましてノンステップバスの有用性を十分にご理解いただきますとともに、これを契機として、今後のノンステップバスの積極的な導入、さらには人と環境にやさしい交通システムの実現が図られますことを期待いたしまして、簡単ではございますが、開会の挨拶とさせていただきます。
本日はどうもありがとうございました。