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(高橋)

鎌倉の高橋ですけども、 アドバイスといいますか、 私ども自体がまだまだそういった取組を、 試行あるいは実験というふうに考えておりまして、 ですから先ほどいろいろご報告のあった都市におかれましても、 ご自身でいろいろ取り組んでいらっしゃると思います。 私ども交通問題を単に渋滞対策あるいは交通量の抑制ということだけでなくですね、 環境問題にも踏み込めるといったような点から、 いくつか私なりに考えてることがございまして、 まず1点目は、 市民参加から参画、 いわゆる市民参加と言われてからだいぶん久しいですけれども、 いわゆる市民参加だけでは駄目だ、 言うだけでは駄目だよと。 参画していただくといったことが大事でして、 これには先ほど申し上げた研究会も、 単に言うだけで提言出すだけでは駄目なんだと。 提言の中にも、 提言を出してからある程度メドの立つまでは一緒にやりましょうということで先ほどご報告さしあげたパークアンドレールライドの実験の企画あるいは運営も一緒にやっております。 そういった意味では単なる参加だけではなく参画型の仕組み作りということで、 研究会も、 いわゆる長の私的諮問機関でなくて任意の機関という位置づけをしています。 ですから、 そう言った意味では非常に自由な事が言えるといったような利点もありました。 一つ一番感じたのは委員の市民公募をしてますが、 他は組織の代表、 自治会とか、 商店会から出てますけれども、 その方たちの中で、 見てますとやはり市民公募の方たちの意識は非常に高くて、 ご自身でいろいろお仕事されている分野の中でのノウハウを、 すごく出していただいております。 そういう意味ではすごく私どもにとってはプラスになっていると思っております。 そういったようなことで、 多くの方に集まっていただける仕組み作り、 それをどうしたらいいかということですが、 一つは、 私どもで市民団体の登録制度というのをやってまして、 これは交通だけではないんですけども、 そういった団体の方たちを登録しておいて、 何らかの時にいろいろご尽力頂くと、 そういった制度を作りつつあります。 そういった仕組みづくりが一つです。 それともう一つは、 先程言った社会実験。 これは交通だけに限らず恐らくこれからは社会実験というのがいろんな形で出てくるだろうと思います。 実験のメリットというのはいわゆる即実施ではないので、 一度そこで立ち止まって考えられる、 あるいは又もう一回戻って進めるといったような、 どちらかと言うとものを進める為の仕組みとしては非常にいい面がございます。

 

 

 

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