日本財団 図書館


 

(栃木)

栃木でございます。 組合の立場というよりは、 私は今日は栃木個人のつもりでお話をさせていただきたいと思います。 いずれにしても、 私は、 労働組合でございますから、 供給者側でございますが、 それと同時に本日は交通を使う側といいますか、 利用者の立場という二つの目から私が日ごろ考えていることをお伝えをさせていただきたいと思っております。 非常に詳しいとお褒めをいただいたのですが、 そんなことはないのですけれども、 先ほど西鉄の久家部長からお話をいただきましたように、 交通の問題のとっかかりというのはやはりバスが非常に低迷しているということもあって、 労働組合の立場からバスの活性化というか、 復権というか、 再生といいましょうか、 そういうことが出来ないだろうかということがきっかけだったのです。 勉強会を進めていくうちに、 その勉強会も身内だけではなくて、 地元の経済界とか、 報道機関とか、 それから何と言っても九州運輸局の企画部が支えていただいたということもあって7年間ほど続いてきたのですが、 その中でやはり地域交通のこれからのあり方ということが、 非常に街づくりにとって大きなウェイトを占めるのではないかということが分かってきた次第でございます。 これはという、 別に具体的なものというのはこの短い時間では申し上げることはで来ませんが、 言えることは、 やはり環境だとか、 高齢化社会だとか、 いわば時代のキーワードを跨いだ形で地域の交通のあり方というのは非常に重要な位置を占めるに至ったことを再発見した次第でございます。

そういうことで私どもの供給側である組合も、 質の高いサービスを提供するために努力するいくつかの材料を得たのではないかと思っております。 先ほど申しましたように私はもう一方では利用者の立場から少しお話をさせていただきます。 今年に入りまして福岡の街づくりと交通を考える会というものの呼びかけをいたしまして、 私の方が主催になりまして、 公募をしてメンバーを募ってやっていったわけです。 これはどういうことかと申しますと、 今迄、 私は供給の側からずっと交通を見て来たつもりなのですが、 やはり利用するサイドから、 もう一度交通を眺めてみたいということもありましたし、 もちろん環境の問題もそういうことから繋がってくるわけですが、 いろいろな方々、 交通の業界とは縁の遠いいろいろな方々の集まりの場を作りたいと思いまして、 そういう会を作ったわけでございます。 一つだけ、 この環境との関わりの中で私どもが具体的に提案をしたものをご紹介させていただいて、 この後また論議のきっかけになればなというふうに思いましてご紹介をさせていただきます。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION