日本財団 図書館


この共同集配会社の効果について東京大学の家田先生の研究結果でございますが、 流入台数は以前75台でございましたのが26台と65%減少いたしました。 総走行キロでは一日815キロメーターが251キロメーターとなり、 約69%減少しております。 それから駐車回数では一日502回であったのが139回。 実に72%現象してります。 総駐車時間も一日100時間であったものが82時間ほどに減少しておりまして17%減少しております。 ただ、 1回あたりの駐車時間が12分でございましたのが36分ほどとなり、 約3倍ほどになっておりますが、 これは荷卸し1ヶ所あたりの取り扱い件数が増加してしておる為でございます。 その以前は1ヶ所に1件であったものが、 それが2件3件というふうに増加した為に時間が増加したものと思っております。 それから従業員の一人あたりの取り扱い個数もそれに伴いまして以前は187個であったのが実に211個取り扱うようになっております。 約19%増加いたしております。 こういう結果が出ておりまして、 共同化することによっていかに効果的な輸送が行えるかということがお分かりになるかと思います。 更にCNG車、 LPG車を導入いたしております。 更に福岡県警察本部、 また九州運輸局のご協力によりまして貨物専用トラックパーキングが1丁目2丁目に44機設置されることになりました。 これによります車両の渋滞時間が実施前370分であったものが実施後が282分と実に23.8%の減少を見ております。 こういうふうに共同化することによって、 いろんな社会的な問題も解決するということでございます。 以上、 概略ご説明させていただきました。 ありがとうございました。

 

(後藤)

ありがとうございました。 具体的な数字に基づきまして非常に有意義なお話がお伺えたと思いますが、 続きまして本日は日本私鉄労働組合九州地方連合会政策部長の栃木さんにもお出でいただいております。 栃木さんの肩書きはちょっと厳めしいわけでございますけれども、 九州の私鉄地連は政策的な取組を非常に熱心にされておられまして、 ふるさとバス白書でございますとか、 福岡の都市づくりと交通を考える会などを主催されておられまして、 福岡の交通について、 あるいは九州の交通について非常に熱心に勉強されておられます。 その栃木さんの目からみまして、 環境問題を通じた問題意識あるいは実現に向けてのいろんな方策についてお考えを述べていただければと思います。 よろしくお願いします。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION