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それからエネルギーの消費はどうかと申しますと、 これはやはりバスが乗用車の3分の1以下とこういうような数字がいろいろな統計調査から出ております。 こういうことで、 バスの環境に与える影響というのが自動車に比べますと非常に優位に立っておりまして、 環境に優しい乗り物であるということが言えようかと思っておるところであります。 それで、 どういうふうな対応なのかということでありますけれども、 バス自体がやはりディーゼルエンジンで動いておるわけでありますのでバス自体の排出ガスをどういう形で減らしていくのかということがまず1点目の取組であろうというふうに考えております。 で、 これは整備部門の方が専門分野で私は専門ではありませんので受け売りということになりますけれども、 平成6年に排出ガス規制適合車の導入ということで、 これは適合車の代替促進と都心部への優先配車ということで既に413台導入をしております。 それからCNGバス、 これは運輸省のバス活性化システム整備事業より平成7年の1月に導入をいたしたものでありますけれども、 現在の状況等をチェックをしておるということでありますけれども、 非常に効果があるということが分かっております。 これを今後、 もうしばらく実験をしていくこととしております。 それから中型車の導入、 これも大型車に比べますと若干燃費の問題で有利な面がございますので、 これを今後とも導入していきたいと思っています。 今、 370台ほど持っておりますけれども、 そういうことでございます。 それと後一つ、 これはソフト面でありますけれども、 燃料節約運動というのを我が社では昭和30年代からやっております。 近年、 アイドリングストップというような形で非常に注目を浴びておりますけれども、 エンジンカットという呼び方でこの40年ほどやってきておりまして、 先日、 アイドリングストップ国際フォーラム実行委員会というところから表彰を受けたというような実績もございます。 これはバス自体の排出ガスを減らして行こうじゃないかという取組でございます。 あと一つがバスを有効に活用しよう。 乗用車等から転輸して貰おうじゃないかといういうことで、 この取組をどういうふうに進めて行くかということでございますが、 一つには受け皿作りと言いましょうか、 バス自体が今までより以上に魅力のある乗りやすいにバスになっていこうということでございます。 車両の改善であるとか、 施設の改善、 ダイヤの改善、 運賃の改善、 というものを今後とも進めていく必要があろうかというふうに考えております。 あと一つは我々としてもいろいろとやって行きますけれども、 最終的にはといいましょうか、 一番大きな問題というのはスピードアップであるとか、 定時制の確保、 これをどういう形で確保をしていくのかという問題。 これが一番大きな問題ではないかというふうに考えております。 その為にバス専用レーンの拡大であるとか、 駅前広場の整備等、 交通建設の充実であるとか、 違法駐車の取締の強化とか、 公共輸送機関利用促進のPR等にこれまで以上に取り組んでいくことが必要になってくるのではないかというふうに考えております。

 

 

 

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