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いい街づくりをして行きましょう。 その中でいい交通システムを作って行ってください。 先程、 栗原先生の話にもありました通り、 中心市街地の空洞化でありますとか、 いろんな問題が環境問題と合わせて問題となっております。 このような街づくりと交通というのを考えていく中で一つの解決の方法が見出せるのではないかというのがこのオムニバスタウン構想です。 それから二つ目のこの特徴は地域の自主的な取組と、 こう書いてあります。 街づくり、 交通システムづくりといいますと、 国の役人だけでは駄目です。 地方公共団体の皆さんにも参加していただきながら、 むしろ、 主体的になっていただきながら、 いろんな交通の事業者、 関係の住民の方と一体的な取組というのがやはり重要じゃないかと考えているところです。 地域の総合的な取組をやっていただきましょう、 それを我々警察省・運輸省・建設省が支援していきましょうと、 こういう枠組作りでやっているわけであります。 具体的な中身は、 開いていただきますと、 いくつかの写真が出ておりますけれども、 新しい交通システムとしてのパークアンドバスライドでありますとか、 トランジットモールでありますとか、 あるいは右の方にございますコミュニティバスでありますとか、 公共輸送機関をうまく使った新しいシステムを考えていただくのがいいんじゃないかと、 というのが内容であります。 パークアンドバスライド、 先程もいくつかの市で試行的な取組がされておりますけれども、 なかなかこれは駐車場の確保とか難しい問題がございますけれども、 いくつかの所ではこういうことも可能ではないかと考えております。

ご案内の通り交通渋滞というのはそんなに多くの車を抑制しなくても、 渋滞というのはだいたい道路の適正容量のほんの1〜2割超えたところで渋滞が起こっているわけですから、 1〜2割カットすればいいんで、 ある程度の数さえあればかなり効果が発するという施策でございます。 その他にトランジットモール、 歩行者天国に公共輸送機関が走っていく、 それでお年寄りなんかはそれに乗りながら、 あるいは若い人なんかは歩きながら、 良い街を楽しんで貰う、 こういう思想であります。 それと併せてこうしたモールに走る公共輸送というのはやはり魅力のある物でなきゃいけません。 ノンステップのバスでありますとか、 低公害のハイブリッドでありますとか、 CNGのバスでありますとか、 そういう車を使っていただいて、 街の風景にも馴染むいいシステムが出来ないかなという想いをこめて構想を進めているわけでございます。 いくつかの都市で試行的に取組をされておりますけれども、 是非取組を、 なかなか全国の3千市町村すべてという訳にはいかんだろうと思いますが、 かなりの数で出来上がって行くといい交通システム、 環境に優しい交通システム、 いい街づくりに繋がっていくんじゃないかと、 夢ももっておるわけでございます。 とりあえず、 私の話はその程度にさせていただいて、 次のパネラーの方にお譲りしたいと思います。

 

 

 

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