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1999年に「南紀熊野体験博」が開かれますが、各市町村さんとも、リゾート体験イベントを実施されると伺っています。これをきっかけに、ぜひとも日本全国に和歌山県の魅力をご紹介いただきたいと思っています。なかには、なにもないが漆黒の暗闇はある、ほんとうの真っ暗闇とはなんなのかをリゾート体験イベントのなかでやりたいという自治体のお話もお伺いしています。そういう情報を、ぜひとも積極的に発信していただければありがたいのです。私たちも、それを支援するように変わってゆきたいと思っております。

水田 旅行が、マス・ツーリズムからエコ・ツーリズムへ、あるいは個人の価値観を大切にするものに変わらなければいけないということでした。観光だけでなく、環境問題では、持続可能な社会、持続可能な交通、そういう活動が持続できることがさまざまな部門で求められています。盛岡さんは最初に、新しいシステムを導入するときには、いろいろな抵抗があるとしても、それを社会実験という言い方で、それを実現するための方法を提案されました。そういう社会実験を進めるには、おそらく市民の意識や行政体のバックアップも必要かと思うのですが、それぞれどういう役割を求められるのでしょうか。

 

和歌山が持続可能な観光地であるために

 

盛岡 観光地と社会実験および環境ということで考えますと、先ほどご紹介いただきました屋久島のプロジェクトはたいへん興味深いのです。屋久島は、町の中央部に人びとが楽しむ場所が集中しています。すると、そこに人が集中することのマイナス効果が現れてきます。そこで、島全体の暮らしと環境をより持続可能な方向にするよう、みんなで取り組もうではないかという運動や行動計画を、地元の人たちがつくることになったのです。そのなかには、訪問される方が自然の恵みを味わうにふさわしい場所の整備もありますし、そういう人を迎える宿舎の問題などの観光にともなう対応があります。しかし、同時にまちの振興といいますか、屋久島にお住まいの方の生活環境も整備しようとしています。

 

 

 

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