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ピクニック気分で森や草原を移動する乗馬トレッキング

四番目として、乗馬があります。カヌーほどではないにしても、とくに若い女性を中心に人気が出てきているのが乗馬ツアーです。自動車の普及する前は、ウマは重要な移動手段であり、近代産業の進展とともに環境破壊も進んだことを考えますと、動物に頼った近代以前の生活の再現は、ある意味ではしぜんなことなのかもしれません。

森林や草原などを馬に乗って移動しながら、自然とふれあうのが、乗馬トレキッング・ツアーです。本格的なものは、モンゴルやニュージーランドなどの海外で行なわれることが多いようです。

国内では、各地の乗馬クラブが会員以外の客をビジターとして受け入れ、馬場内での乗馬や、ときには馬場の外に遠乗りすることもあります。しかし、あくまで会員が中心で、観光とは少し考えにくいようです。

むしろ広く観光客の受入れに積極的なのは、観光牧場といわれるものです。観光客が主に乗馬やピクニックを楽しむためにつくられた牧場で、ウマを中心に、ウシ、ヒツジ、ヤギ、アヒル、ニワトリ、リスなどを飼育している場合もあります。広大な牧場の敷地にはふつう、客の乗馬レベルに応じて複数の乗馬コースがつくられていて、インストラクターの乗った馬を先頭にして、客がそれぞれの馬に乗って続いていきます。たいてい敷地のなかには、レストランとかホテルとかみやげ物店、バーベキュー・テラスなどを併設しています。観光牧場は、北海道や熊本県の阿蘇山麓に典型的にみられます。北海道の釧路湿原には、純北海道産のウマ――どさんこに乗って湿原を回るツアーもあって、近年は人気を集めております。

 

 

 

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