日本財団 図書館


天然ガス車の種類と技術開発の展望

 

左の棒グラフに示したのが、天然ガス自動車の台数です。折れ線グラフで示しているのが充填所の数です。右図は、去年8月末の時点での台数を車種別に見たもので、小型バンが多いのが現状です。これはガス事業者さんが業務用車とて使われているケースが多いからです。充填所は47か所。近々それが60か所くらいに増える予定です。台数のわりには、大都市を中心に充填所は伸びてきている状況です。

車両の総重量と一充填当たりの走行距離を示しています。CNG車の場合には、軽自動車から小型バン、乗用車、2トントラック、塵芥車、それに大型バス。幅広い車種をカバーしています。そういう意味では、CNG車の適応性はかなり広いのですが、まだまだ走行距離が短い点がネックです。乗用車で300km前後ですが、容量のかなり大きいボンベを積みますので、トランクルームが狭くなるなどの犠牲を払っての結果です。

CNG車は、ディーゼル車に代替できるという点で排出ガス低減にはいちばん効果的かと思います。この図の大型バスの例だと、床下に5本のスチール製ボンベを積んでおり、約470リットルになります。

現在開発中の低公害CNG乗用車の例ですが、後ろのほうに大きいガス容器がついております。オール・コンポジット製の軽量の容器を積んでいます。触媒もCNG車専用の触媒が2個ついています。低排出ガス性の面でかなりレベルの高い車だということで、現在開発が進められています。国内でもまもなく出てくると思います。

現在販売されているメタノール車には、小型貨物と2トン積みの貨物車がございます。まず、メタノール車のメリットですが、ガソリン車と同じようなオットー・タイプですと、低排出ガス性のメリットは殆どありません。ディーゼルタイプについては低NOX性のようなメリットはございますが、軽油と異なりますから補助点火装置が必要になります。グロー・プラグや点火プラブなどが必要です。そのあたりの耐久性、寿命が問題として残っていますし、軽負荷時には熱効率が悪くなるとか、燃焼が悪化するなどの技術的な問題も抱えており、台数がなかなか増えていないのが実態です。

現在のところ、自動車メーカーは新規に開発する話はございません。将来的には代替燃料性ということで、再び登場してくることがあるかもしれませんが、近い将来の可能性は少し薄らいできたのかなと思います。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION