ハイブリッド車のタイプと将来性
ハイブリッド車というのは、2種以上の動力源を有する車のことです。これにはいくつかのタイプがございます。すでに販売されているものとしては、大型バスやトラックに採用されているハイブリッド方式がございます。ディーゼル/電気式ハイブリッドと書いてございますが、ブレーキ時のエネルギーを回収して、それで発電してバッテリーに貯めて、その電力をたとえば加速時や発進時に、パワー・アシストとして用いるタイプです。減速エネルギーというのは、基本的にはブレーキの熱エネルギーとして外に捨てていますが、それをエネルギーとして回収して、自らの駆動に使うタイプです。これによって、NOXが20〜30%減るとか、燃費が1割程度良くなるなどのメリットが出てまいります。
電気式に対して、これは蓄圧式です。車両駆動系に接続された油圧ポンプ・モータは、ブレーキ時にポンプとして働き、作動油をアキュムレータに圧送し、アキュムレータ中に封入されている高圧の窒素ガスが圧縮されることによりエネルギーが蓄えられます。基本的には、減速エネルギーを油圧エネルギーに換えて取り出すタイプです。現在は両方とも市販されております。
これは昨年の末、乗用車タイプとして世界で初めて、量産されて、発売されたものです。エンジンの動力を動力分割機構を通して直接駆動するパスと、発電機を通してモーターを回すパス――場合によっては、発電機からバッテリーにゆきます。シリーズ・パラレルと書いてありますが、両方式を複雑に組み合わせたタイプです。
これによって燃費が約2倍よくなったといいます。したがって、CO2が約50%減少することになります。基本的にはエンジンは、あるかぎられた運転条件のもとで、きわめて効率のよい状態で使われます。アイドリングはなく、不必要なときはエンジンを止めてしまいます。しかも、エンジン自体の効率も高いことから、よい燃費になっています。
先ほどと同じように、減速時のエネルギー回生も行なっています。現在は月産1千台ほどの規模です。