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低公害車の普及促進策と将来展望

 

国の低公害車の普及促進策です。まだまだ未熟な技術ですから、技術開発の推進という項目もはいっています。先ほどのフリート・テストも一つの要素です。また、低公害車を正しく認定するための排出ガス技術指針の策定やそれに必要な基準類の整備、直接的には高性能電池の開発への投資なども行なわれております。

車両の価格が高いことも、一つの大きなネックですので、それに対する補助・助成もなされております。天然ガス車で申しあげますと、ベース車との差額の半額を補助するような制度がとられています。充填所についても、同様な補助策がとられております。

その他として、法規制の緩和や政府公用車への率先導入ということで、政府の公用車の1割は2000年をめどに低公害車に切り替えるという方針が出されています。一般の方がたへの普及啓発活動など、もろもろの普及策がとられております。

低公害の本命は何かというのは難しいといいますか、本命不在が現状だろうと思います。それぞれの技術が互いに技術開発競争をしているのが現状です。

都市環境の改善や地球環境の改善、有限な石油資源への代替などによって、低公害車、代替燃料車の必要性はますます増大するものと思います。ただし、現状では課題が多いというのが実情です。各種低公害車の特性を活かして、それぞれの得意分野での低公害車の導入と棲み分けを、まず考えてゆく必要があるだろうと思います。たとえば、CNG車は、路線バス・塵芥車・荷物収集車・都市内の小型の業務用バンなどの分野、電気自動車は都市内の集配の分野で導入することが効果的ではなかろうかと思います。

これは私どもの責務になってまいりますが、技術開発によって低公害車の性能を向上し、商品性を向上する。たとえば、まだまだ走らないというご不満もございますので、動力性能を向上する。航続距離を伸ばす必要もあります。信頼性を高め、寿命を高めることもまだまだ必要です。さらに、価格の低下。たとえば電気自動車は、ふつうの車にくらべて、現状では3倍以上というのが実態です。それをどこまで下げられるか。天然ガス車につきましても、やはり1.5倍とか2倍、3倍というのが現状でございます。まだまだ台数が少ないから高いということもございますが、技術開発による価格低減の努力が必要です。

普及拡大策として、インフラの整備等も非常に重要な要素であります。

縦方向に、軽自動車から大型バスまでの車種を示しています。横方向に、距離が短い場合、長い場合を示しています。電気自動車は比較的軽い車で、距離の短い場合。天然ガス車は、比較的重い大型バスまで。LPGとかメタノール、ハイブリッドなど、それぞれの分野でこういう棲み分けというか、導入分野を考える必要があるように思います。

 

 

 

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