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の自分がやることは明日からやりましょう」というふうなことを書いていただいてます。

それから東京から福島に来た方で女性の方なんですが、「車の暖気運転、20分も30分も冬やってる。10分以上なんかは当り前で、3軒に1軒は、雪も落とさなければ何にもしないで、とにかく暖まるのをまってる。こんなことをやらせたら東北から環境問題っていうのは崩れていくんじゃないか」というようなことを書いて、環境問題について具体的に考えていらっしゃる。

それから岩手県のタクシー会社なんですが、「エコドライブを全車で取り組みたい」と。これはタクシー会社というひとつの企業だけの問題じゃないんで、タクシー会社として全体で取り組みたいから資料を欲しいというような要望も書かれております。

 

長谷川:

こういう環境税という考え方がございます。法的な規制ですね。いわば総量規制的な、あるいは使わないようにしましょうっていう、そういう法的に規制するという考え方と共に、環境税とか炭素税をかけるというようなのは経済的な規制てことになります。

こういう経済的な規制については大石さんは、割と積極的なご意見だったようですけども、賛否両論あるわけですね。

入間田さんはこの環境税とか炭素税なんかについてどんなふうにお考えになりますか。

 

入間田:

ええっと、9月28日の河北新聞に載っていたんですが、環境については危機意識はあるが、しかし家計上、炭素税を容認というのは32%、やむを得ないっていっている方は23.5%なんですね。

これにもあるように、まだまだ私達にとっては税金は取られるっていう感じです。炭素税に関しても、払って納得できるようなことが見えないと、私達やっぱりとられるっていう意識になってしまうと思うんです。ですから、もしも本当に炭素税をつくるんだったら、私達が公共交通機関を使っても今の生活と余り変わらない程度の生活の確保を考えて頂いて、炭素税の論議に移って頂きたいと思います。

 

長谷川:

はい、どうもありがとうございました。

それでは、北條先生、もう残り時間も迫ってはいるのですけども、今までの議論をお聞きになって、そしてこの交通安全と環境問題を考えるという時に、今日浮かび上がって来ましたのは「心の中にもうひとつのブレーキを」っていうこと、あるいはいろんな地球の限界とか、あるいは車の限界とか、あるいはドライバーとしての自分の限界をいかに弁えるのか、それから、いわばほどほどにっていいますか、あるいは慎みといいますか、そういう自己抑制といいますか、そういうような人々の意識をどう変えるのかっていう話しが

 

 

 

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