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がないですよ、これ。(頭上の照明用のライトを指して)(笑)

もうちょっと、この電気や水道いわゆる光熱水料なんかもですね、使わないという、そういう家庭教育があっていいんじゃないかなと僕は思うんですがね。どうですか入間田さん。

 

入間田:

皆さんとちょっと年代が違うかと思うんですけど、私達の年代よりもうちょっと若い人達にとって、質素とか倹約って、何か質素とか貧乏たらしいとかという言葉に代表されるように、なんかあんまり倹約するというのいいイメージ持ってないんですよね。電気はこうこうと明るい方がいいし、トイレットペーパーは思いっ切り使えた方がいいし、物はできるだけ溜めておいた方がいいし、そんな年代なんです。ただ、若いお母さん達がよく見る「オレンジページ」とか「マフィン」とか、最近の特集の最大の目玉は、どうやって倹約するか、ということなんです。

例えば、どうやって倹約したお料理を作るか、500円で夕食作りましょうとか、それから台所の残り物でどうやって食事の用意をしましょうかとかというのが特集となっているのです。

それで、若い人達は、雑誌を参考に倹約しても、ずっと全生活を質素・倹約しているわけじゃないんですよね、自分の趣味だったりとか、楽しみにドーンとお金使うわけですよ。だから、ある意味では、電気をこまめに消すとこうなるんですよか、洗濯の仕方も、例えば、今の人達本当に洗濯一杯しますけれども、昔はそんなに洗濯しませんでしたよね。「洗濯機で毎日々々タオルとかバスタオルとか洗濯しなかったのよ」みたいなお話すると、それはそれで大変新鮮な驚きをもって聞くわけですよ。それで、素直にそういうことができる、ですから、さっき北條先生がおっしゃいましたけれども、どうやって環境にやさしい生活をするかということで「環境家計簿」というのをつけることも、半分面白がってするんですね。ですから、案外みなさんが思っている程、資源を浪費しているわけでなく、倹約の形も、もしかしたらちょっとずつ変わってきているんじゃないかなと思います。

 

長谷川:

どうもありがとうございました。

それではですね、大槻さん、今会場から出てきた家庭教育の問題ですね、交通安全と環境教育、やっぱりフランスというのは大変躾の厳しい国のように私なんかは今まで思っていたんですが、フランスの場合そういう交通安全とか環境教育なんかを家庭ではどんなふうにやっているんでしょう。

 

大槻:

日本では、教育の話になってしまいますけれど、私からみるとね、なんだかんだ学校の

 

 

 

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