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大槻:

大槻です。

私、時々交通安全の話しするんですけど、さんざんうちの主人に笑われてます。実は運転免許もないんです。でも、運転しなくても日本での車の生活とフランスとの比較は、ホントにどこからどこまでも全部違いますから、どこから話したらいいのかホントに難しいです。

でも、まず日本に来た時は、「皆なんてゆっくり運転してるのかな」と思いました。もうホントにゆっくりゆっくり、そして何年かすると慣れてしまって。フランスに帰った時、空港にうちの父が迎えに来たんですね、そして、うちまで怖くて怖くて、皆気違いのようにスピード出して出して、周りの車も、「もう、どうしてこんなに皆急いでるのかしら」と。もうすごく怖いです。でも、二日目はもう慣れてしまいますけどね。

そしてちょっと笑ったのは、この前仙台の中学生・高校生10人が、フランスに行ったんですけど、レポート読んだら、「フランスに行って初めて高速道路で110キロまでと看板を見ました」と。確かにフランスは110キロまでですね。高速道路ですね。とにかくフランス人はスピードたくさん出しますね。でもあまり暴走族って聞いたことないですね。日本では夜だけ、暴走族がスピードを出してるんですけど、たぶんフランス人皆暴走族だからかもしれませんね。うちの近く通らないので、一回みてみたいなと思いましたけどね。どういうものかかなりエキゾチックに見えるんですけど。

でも、とにかくフランスは、日本とは車の考え方が根本的に違うと思います。フランスの方が方法として見られてます。車を使ってあっちに行くとか、車を使って仕事とか。日本の方が飾りっていうか、かっこいい車とか。うちの父も全然、車めったに洗わなかったんですね。とにかく動けばいいんです。でもこっちに来ると皆きれいな車で、私でもね、車買う時、色々見て「何がいいかな」て、日本人みたいになりました。とにかくフランスでは、車あっちこっち凸凹ですね。確かにパリで運転した時は、パーキングがないので、自分の車止める時は、車ポンポン、後ろの車トントンとやって場所をあけて置かないと、入れないんです。ですからそれできない時、パリの運転まず無理ですね。こんなことされたら日本でもう大騒ぎですね。フランス普通です。ウン、皆やってます。

そしてもうひとつ、私にはショッキングなことですね。日本でよく車の前に助手席っていうんですか。運転する人の隣に、お母さんと子供乗ってます。で、どうしてか、気付くとお母さんだけベルトしてます。子供はしてません。これどういうことなんでしょうね。考えられるのは、警察怖い。警察怖いからやっぱり一応ベルトします。ふたつめ考えられるのは、お母さんは自分の命大事。子供はまあしかたない。どっちなんでしょうね。私ホントにわからないです。ぶつかったら子供飛んで行くのは、もう、知らない人、今居るのかしらね。それ凄く変だと思います。どうせだったらお母さんも子供もベルトしないでなにか

 

 

 

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