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これは我々が目的としていることを感じ取っていただいた、それでその目的、受講していただいたことの目的は達成されたと思うんですが、その他、「普段の普通の道路では、体験できないような体験ができて非常によかった」とかですね。それからコーナリングといいまして、カーブを曲がるような時にですね、車の性能、タイヤの性能から、路面でどの位スリップするのかということについて、計算上、車がこのカーブを時速何kmなら曲がれる、何kmじゃぁもう曲がれないというのは判っているわけです。知らないのはドライバーだけでですね。「無理なカーブを高速で入れば滑って曲がれない、あるいは、路外に飛び出してしまうと、そういうことの体験ができたことがよかった」というようなことがアンケート調査に出ております。

それから、我々の方でですね、シートベルトの着用率調査としてやっているんですが、つい最近、交通安全運動、今日が最終日なんですが、これに合わせてやりまして、例えば宮城県の場合は、参考ですが、ドライバーで86.7%でした。それから助手席は、68.7%ちょっと落ちております。

それで、ドライバーの方は法律的にもしなきゃイカンということになっているわけなんですが、いま皆さんに是非お願いしたいのは、後ろの席に乗った時のシートベルトを同乗者に、あるいは皆さんが後ろに乗った時も着用していただきたい。これは高速道路でちょっとした事故があった時に、後ろの席にいた人が車外に放出されると、それで頭を打ったりなんかして、死亡事故につながるというのが結構ある。ですから後ろの席のシートベルトが大切なんです。

それからもう一つは、チャイルドシートといっていまして、これは最近、損保会社、損保協会さん等でテレビ宣伝しておりますけれども、子供さんを乗せた時は母親が抱くとかそういうことでなく、後ろの席でチャイルドシートという子供用のシートに乗せて安全のために確保してやってくださいということです。聞くところによりますと、外国では、子供が生まれて退院する時に、チャイルドシートをつけていないような車に乗って帰ろうとすると医者が返してくれない、ちょっと待ちなさいということをいうところもあるようですし、反則金なり罰金なり、日本でいう減点とかそういういろんな法的な処置をしているところもありますが、今日本はそれはやっておりません。やってないからいいということではなくてですね、やはり、子供のためには是非必要です。それから皆さんに一つ提案したいことは、チャイルドシートというものは、比較的使う期間が短いんです。いいものだと結構な値段しますので、例えば親戚で子供が生まれた時にはですね、ちょっとしたお祝いがわりにチャイルドシートを買ってさしあげ、それが子供が大きくなったら、また別のところで使っていただくというふうな順繰りに親戚同志でまわしていただいて、有効に使うなんていうのもいいんじゃないかなと。我々の方では、仙台では、リサイクルということで不要になった方のをいただいて、欲しい方にお分けするというような運動もしておりますけれども、是非親戚の中でそういう運動を広めていただければ、子供さんの安全の、そして、この子供さんが大きくなった時には、やはり安全運転のいいドライバーになるん

 

 

 

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