ね、やっておりますけども、まだまだやっている人がいますね、携帯電話かけながら運転している。こういうのはやはり他者配慮として非常に危ないということの、一つの一番最近の傾向じゃないかなと思います。
ちょっと内容を変えまして、私どもの方ではですね、最近安全運転の講習会というのを座学でなく実践的にやろうということで、やっております。実践ですね。これも先程お話が出ましたように、教習所の中のような所でやるのではなくですね、もう少し実践的に体験してもらうと、それで目的としてはですね、運転にうまくなってもらおうということではないんですね。運転にうまくなってもらおうということではなく、自分の限界、私どもは、ドライバーとしての限界、人の限界ですね、それから車の限界、車の性能限界というのははるか高いんですが、その性能限界の高いところへドライバーとしてついていけるかどうかということは、これは普通のドライバーとしては無理なことなんで、そういうことではなくて、通常の運転の中で車の限界と自分の限界をよく認識していただくと、その認識していただく場所を提供しましょうというような趣旨でございます。
その中で我々が見聞して、気がついたことをですね幾つか申し上げますと、例えば、急ブレーキを踏んでください、ということを申し上げました。30キロで走って急ブレーキを踏んでください。40キロで走って急ブレーキを踏んでください。踏めない方がかなりいるんですね。皆さんの中にも一年間走っていてですね、あるいは、免許とって以来、急ブレーキを踏んだことのない方っていうのは、かなりいると思うんですよ。例えば、助手席に乗せてあるものがかなり激しく落っこちるとか、そういうブレーキの踏み方とか、トランクに入っている物がガタガタひっくり返るような急ブレーキ、そういうことを日常生活としては踏んでないと思うんですね。しかし、万一の時、ドライバーとして何十年安全運転の方もですね、今日そのブレーキを踏まないと大きな事故を起こす場合があると思うんです。その時に急ブレーキが踏めますか、ということですね。それから踏めるがどうかということをよく認識していただく。結論としては、踏めないんです。
ですから急ブレーキを踏まないですむような運転をしなさい、ということが講習会の趣旨となっています。
それからハンドルとブレーキとそういうものを一緒に操作するということは非常に難しいし、そういうことはしてはいけないんですよと。
ハンドルを切る時は、ブレーキは踏めないんですよと、ブレーキをかける時はハンドルは切らないんですよというようなことをですね認識していただく。もし、一緒にやるとどうなるかということを体験していただくとか、そういうことを体験していただいているんですけれども、その中から僅か一日に4、5時間の時間ですから、慣れるということもなかなか難しいんだということです。
終わってからですね受講者にアンケート調査したのがあるんですが、例えばですね、「濡れた路面ではどれ位滑り易いかわからなかったけれども、非常に危険だということが判ったので、雨の日はスピードを落として走るんだ」ということですね。