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また、19GHzの輝度温度が線α+βTB(22V)より下にあるときも同様である。αはy切片(offset値)、βは傾きである。

両半球におけるこれらの閾値、定数等は寒候期及び暖候期に分けて表3.3に示してある。

 

(3) その他の海氷アルゴリズム

 

先の二つのアルゴリズムはSSM/I海氷アルゴリズムの代表的なものであるが、これ以外の海氷アルゴリズムとして以下のものがある。

長、佐々木(1996)等はNASAチームアルゴリズムとComisoアルゴリズムをオホーツク海に適用し検証を行っている。その中でComisoアルゴリズムのウェザーフィルターのオホーツク海での有効性の確認と、新たに導入したランド(Land)フィルターによって陸域の影響を完全に取り除くことができるとしている。

また、最近、館山、榎本(1998)等は航空機観測の結果を利用し、より分解能の高い、85GHzの垂直偏波と37GHzの垂直偏波の比ER37V-85Vを利用することで、従来のアルゴリズムの2倍まで分解能を高め、オホーツク海における海氷の種類の分類等に成功している。しかし、密接度計算はできないため、今後さらに改良が必要としている。

 

 

 

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