2 即時的情報について
地震に関する即時的情報とは、地震発生感知後直ちに「被害をもたらす恐れのある地震が発生したこと」等の情報を発信し迅速に伝達することで、その情報が受信されてから強震動が襲来するまでに猶予時間を確保し、その時間を防災対応に役立てようとする、従来の地震情報とは概念の異なる新しい防災情報である。
従来も震動を感知して設備・機器を制御するシステムは存在したが、そのほとんどは、当該地点にて地震波を観測しそのレベルがあるしきい値以上になったときに対応するというものであり、つまり、制御を実施するときに当該地点は既に揺れている状態であった。そのようなシステムに対し即時的情報を活用するものでは、当該地点が強い震動に襲われる前に制御を実施することが可能となることから、より確実かつ安全に種々の制御が可能となるというメリットを有している。
即時的情報の活用については、先進的にシステムを構築した例が、少ないながらも存在する。具体的には、東海道新幹線等に導入されているユレダス*1、Mexicoの地震警報システム*2であり、また、カリフォルニアにて運用されているCUBE*3においても、将来的な計画として即時的情報を活用した警報の発信を目指しているとのことである。
なお、本調査において想定している「即時的情報」について、既存の地震に関する情報との関係、位置付けやその具体的内容を添付資料に示したので、該当部分を参照されたい。