環境シンポジウム1997千葉会議を振り返って
今回、初めて参加させて頂きまして、「参加して良かったな」と感じております。理由としては次の3点です。1点目は、環境保全に関心をもたれている人達と出会えたこと。2点目は、立場、年齢、住んでいる環境など違っている分科会が一つの地域のようでした。3点目は、環境保全の取組みが身近な事として感じられたこと。何か自分も一歩踏み出してみようと考えるようになったこと。同じ思いの人達(仲間)がいて、困ったことやわからないことは力を貸してもらえるかと思うと肩に入る力も幾分抜けてきます。今を生きる為に、それそれが一生懸命です。最近は同じ家に住んでいながらも、家族が顔と顔を合わせて話をすることが減っているそうです。小学生の子供に我が家の朝食風景を描かせると、子供が一人で食べている絵が多いそうです。環境への取組みが、地域で暮らす家族やご近所とのつながりを強められたらと思う。
山田英二
実行委員には、千葉県内の素晴らしい方々が多彩に集まっており、楽しくまた刺激になりました。
シンポジウムそのものの感想を2点
1. 村上千里氏の基調講演は、話すテクニックの是非はともかくとして、市民の新たな共同性という大切なテーマに挑戦しようとしていた点では好感が持てました。
2. 半谷栄寿氏の事例発表は、具体的で分かりやすい身近な取組みを紹介する、いいお話だと思った。けれども東京電力立地環境地域振興課課長という肩書きを使うのであれば、より大きな企業の環境責任をも問いたい。
磯田尚子
また参加したくなるような、楽しい会議にしたいものです。この会議がきっかけになって、人々の輪が出来上がれば良いと思います。
会議が一日という短い時間で、あれもこれも知ってもらおうと少々欲張ったようです。もっとゆったりと、参加者を中心にして進めるべきだったと思います。参加者が会議に参加したのだという充実感を持って帰ったか、疑問です。
それから、せっかく応援に駆けつけてくれたスタッフの人たちを十分生かせていなかったと思われました。彼らの中にはエコマインドやエコリーダー養成講座を修得された人もいましたので、会場作りだけでなく、彼らの技術を使えば良かったと思いました。
平田和博
今回は第4分科会「環境とまちづくり」を担当させて頂きましたが、ゴミ、リサイクル、環境保全、地域の活性化、環境教育等々潜在する問題は多岐に渡り、「市民の意識」にその焦点を当てることでバランスを保つ以外に方策が見つかりませんでした。よって参加された方は問題の掘り下げに物足りなさを感じられたことと思われます。この場をお借りしてお詫び申し上げます。