?Bこれからの街づくりにおいては、住民によるワークショップ形式を取り入れることも選択肢の一つとなろう。
2. 自分の居住区が故郷と思える街づくり
古橋ひろ子氏(千葉コープ勤務 サポートコーディネーター)の事例発表
12:14〜12:20
街づくりの活動は千葉県下全域におよび、県下を5つのエリアに区分して活動しており、本日は市原、君津、鴨川、茂原、館山エリアの実例を紹介いたします。
生協が行うことは、参加者へ「場の提供」を行うことであり、参加者がどういう活動をするかは参加者自身に考えてもらうことにしている。このため主催者に多大な資金負担をかけるものでもない。
このエリアの「場」として、千葉県内上総丘陵の大多喜町を選び、町から宇筒原分校という廃校を借用し、自然と触れ合う体験教室という「場の設定」を行った。
参加者には個人個人で『自分のしたいこと』を考えてもらい、考えたら自分流に実行してもらえればよいと考えている。言い換えれば「いかに成果を上げたかということでなく、どう行動したのか」ということを重視しています。
〈活動のねらい〉
「家族とともに」「家族一緒に自然を利用し、自然に触れ合う心」「自分の居住区が故郷と思える街づくり」「歴史と環境」等について参加者に考えてもらいたい。
これにより結果として、みんなが環境を守り、良い街づくりにつながってくれるものと期待している。
活動を通して実感したことを言いますと
?@出会いが大きな家族グループをつくる
?Aごく自然にお互いに教え、教えあえるようになる
ということだと思います。
3. こんなにすばらしい環境が、我が街館山には
小滝清治氏(館山商工会議所青年部勤務)の事例発表
12:21〜12:32
館山市は人口5万3千人を抱える南房総の中核都市です。夏の海水浴客、冬の花園見物客等である程度の賑わいはありますが、館山市民が「自分達の街は」と言ったとき、あまり誇れるものが浮かんでこないという状況でした。
ただ商工会議所としての大きなイベントの一つに《南総民族フェスティバル》という企画があり、毎年プロを呼んで開催していたが、参加券を無理にお願いして購入いただくという状況で、参加者自身ですら、「皆が満足いく」というものではなかった気がします。
ある時、「同じフェスティバルをやるなら、皆が一緒に楽しめるフェスティバルをやるべきだ」という意見が出され、早速検討が始まった。地元のフラメンコ舞踏家の口添えもあり、4つの大学のフラメンコ愛好者に呼びかけ、出演依頼をしたところ、快く受け入れられた。
学生達にとっては自分達の日頃の成果を発表できる機会が与えられ、主催者にとっては、プロを呼ぶよりはるかに安い資金でフェステイバルが行えるという舞台が整った。
主催者の関心事は、いかに多くの市民に参加してもらい、楽しんでもらうためには、いかなるロケーションで行うかに的が絞られた。
役員は市内各地をまわりロケーションに最適地を選び、また自然の演出効果を最大限発揮できる時間設定も行い、市民に参加を呼びかけた。
従来の企画とはまったく異なる民族フェスティバルに対し、市民の関心も高く想像以上の観客を集めることが出来た。学生達もまるで計算され尽くしたような演出効果に大変感激し、翌年の出演まで内諾をもらうことが出来、参加した市民からは「私達はこんなに素晴らしい環境