事例発表
半谷 栄寿(はんがい・えいじゅ)
東京電力立地環境本部地域振興課長
オフィス町内会事務局代表

オフィス町内会の半谷と申します。東京電力に勤務しております。基調講演された村上さんの話の中に出てきたNGOとかNPOとかいうような、新しい、世の中を変えていくような働きかけをしていくような組織が非常に重要になってきているという基本的な認識とともに、そのNGOとかNPOがリサイクルにしろ環境問題にしろいっしょに取り組んでいくことの重要性を基調講演の大きな柱として訴えられたと認識しております。今からお話し申し上げる「オフィス町内会」の活動は、まさに村上さんがおっしゃっていたNPO、NGOのひとつの事例としてご参考になればと思います。
「オフィス町内会」の紙の分別回収システムについて
皆さんの資料の中に、こんな紙の帯が付いた「リサイクルに取り組む市民の皆様へ」という資料ございますか。この資料の帯にしている3種類の紙をちょっとご覧いただけますか。本日はこの再生紙の使用拡大がテーマですが、その前に「オフィス町内会」が行っている紙の分別回収システムについて、お話し申し上げます。「オフィス町内会」というのは、会員企業のオフィスから出る古紙をゴミにせずにリサイクルに回す活動を6年続けているNGOといってもよろしいかもしれません。ただ今、150社、社員総数10万人ぐらいの方がそれまでオフィスでゴミにしていた紙の分別回収に協力しておりまして、年間8000トンぐらいの古紙を分別回収しています。関東地区の900分の1ぐらいの古紙の回収量になります。「オフィス町内会」の特徴はちょっと生意気なんですが、リサイクルを道徳心とか良心とか、また、一部の篤志家の力だけに頼るのではなく、経済的にオフィスのリサイクルを社会システムにしていこうという発想で取り組んでいる団体です。
本日は再生紙の使用拡大についてお話し申し