ど、将来的にどのくらいまで減らさなくてはいけないかというと、これは科学的な確かさではありませんが、2100年ぐらいごろには0.6トンぐらいから1トンぐらいまで減らさなくてはいけないと言われていまして、4分の1から3分の1ぐらい減らす必要があります。
100年に3分の1から4分の1というとたいしたことない気がしますが、二酸化炭素を減らすということはエネルギー消費を3分の1に減らすことですから、そうすると今使っている車を3分の1のサイズにするとか、電気も3つつけているのを1つにするとか、すごい暗いイメージになって、それもよくないことなので、そういうことをどうしていくのかということに中央政府の役割があると思います。中央政府は大きな社会改革をしなくちゃいけない。そこにどうやってぼくらの声を反映させるのかがとても大事だと思います。中央政府というのは大きな存在ですから、個人個人がアプローチすることもとても大切ですし、今はこれからインターネットを使ってぼくらの個人の声を直接届けるということも可能なわけですが、市民団体を作ってそういうところを通して声を届ける活動もあると思います。また、国会議員はなかなか環境に対して関心が低いという問題はありますが、国会議員さんを通した活動もあるかなと思います。
地球温暖化問題を忘れずに日々の暮らしを送る
また、国際的な提携というのがあります。今年12月に京都市で「地球温暖化防止京都会議」が開催されますが、国際会議というのは基本的には政府が正式な代表ですけども、私たちNGOもオブザーバー的に会場に行けますし、そこで発言することもできます。国際会議で私たち市民や市民団体の声を反映させることも非常に大事です。基本的には途上国は被害者ですが、途上国の人たちがそういうところに来て、いろんな声を聞いたり、私たち先進国がどんな活動をやっているのか示したり、国際会議の場だけでなくて国際会議に来る市民団体や途上国から来る市民団体の人たちと意見交換しながら、私たちはどういうふうに将来地球を救っていったらいいのかを考えるのが非常に大事なのではないでしょうか。
雑ばくとした話でしたが、このような内容を伝えながら今年の12月に、大きな不確定性の中で少しでも地球温暖化防止に向けた第一歩が踏み出せるような枠組みが決まる方向で、私たちは今とりあえず活動しています。今年の12月というので、今すごく盛り上がっているのかなと思いますが、実はそれは最初の第一歩で、単に枠組みを決めるだけの話で、ここで決まったことをより大きく実現させていくか継続させるか、100年200年300年のタイムスパン活動なんです。12月が終わったら新聞なんかの報道も減ってしまうかなという危惧がすごくありますが、今後の私たちの毎日の活動は地球温暖化と密着した問題ですので、地球温暖化問題を忘れずに日々の暮らしを送っていただいて、どうしたらいいのかなというのを少しずつ考えて、その意見を市民団体や自治体、政府、議員の人たちにも届けていただけたらなと思います。ご清聴ありがとうございました。