来賓挨拶
千葉県環境部
次長 長谷川 昌之
皆さんおはようございます。ただ今ご紹介いただきました千葉県環境部次長の長谷川でございます。「環境シンポジウム1997千葉会議」の開催にあたりまして一言ご挨拶申し上げます。皆様方には日頃から本県の環境保全の推進にあたりまして何かとご協力を賜り厚くお礼申し上げます。この環境シンポジウム、今年で3回目となるわけてございますが、担当の皆様のご努力によりまして、このように盛大に開催されますことを大変喜ばしく思っております。これまで地道に準備を進めて来られました実行委員の皆様、ボランティアの皆様に対しまして心から感謝を申し上げます。
さてご案内の通り、近年環境問題は複雑多様化してきております。生活排水による湖沼や河川の水質汚濁など、私たちの日常生活に起因するいわゆる都市生活型の環境問題や廃棄物の処理問題などの比重が一段と大きくなってきております。また、オゾン層の破壊や地球温暖化といったものに代表される地球規模の環境問題への対応も非常に大きな問題になってきております。ますます複雑多様化してきているわけでございます。12月には京都で国際会議があります。「地球温暖化防止京都会議」が開催されるわけでございますが、毎日のように新聞やテレビで環境問題に関する報道がされておりますことは皆様もご承知の通りでございます。
このように今日、複雑多様化する環境問題の解決を図り、次の世代の人々が安心して暮らせるような地球環境を進めていくためには異なる立場で環境に関わっている企業の方々や県民の方々、行政が相互に働きかけ、それそれの役割を自覚しながら共通の認識のもとに連携協力を図り、環境に配慮した行動を実践していくことがますます重要になってきているというふうに思う次第でございます。
県におきましては平成7年度に千葉県環境基本条例を施行いたしまして、昨年度は環境基本計画を策定いたしたわけでございますが、この中で県民や事業者や行政が環境保全のために果たすべきことや、より良い環境づくりに取り組むための基本指針を押し出すとともに環境保全団体への助成や公害防止施設に対します融資など、住民や企業を支援する各種の施策を実施しているところでございます。また「美しいふるさとづくり運動推進協議会」や「ゴミ減量化推進県民会議」などを設置いたしまして県民・企業・行政が協力連携し、地域の環境保全やリサイクルを推進しておるところでございます。
このような中で、千葉県環境財団の呼びかけのもとに、それぞれの立場で環境保全に取り組んでおられます皆様が、垣根を越えていっしょになって環境を考えるため、本日のシンポジウムが開催されますことは大変意義深いことと思っているわけでございます。どうかこのシンポジウムを契機といたしまして、地域の環境、そして地球環境の保全のために一層の協力関係が築かれてまいりますことを、心からご期待申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。