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の様な場所にそんなに完備されておりません。これも一つの問題です。

新疆では、これから旅游協会の方々と各分野の方々が協力するとによって、徐々にその問題が解決出来るのではないでしょうか。文物管理部門も協力します。

通常、観光客はチエルチエンを通過するだけのことが多いのが現実です。私の研究では、チェルチェンは、その大昔、シルクロードの西域南路で極めて重要な一つの場所でありました。文物管理部門がチエルチエンに少し力を入れました。唐代のチエルチエン遺跡については、少し修復をしました。集落の中に位置している二つの墓地も復元されました。昔の地主の庭園の遺跡も修復しました。博物館にも投資しまして来年開館する予定でございます。将来、これらのチェルチェンの遺跡が完全に修復あるいは観光出来るようになりますと、チャルクリクは、ただバスを休憩に止める場所ではなくなるでしょう。

新彊文物管理局は、新疆人民政府を代表して、各地の遺跡を管理する役割を果たしているのでございます。このことから新疆文物管理局は、現在、行っている遺跡の保存管理の他に、特別申請の権限も有しております。私どもが誇る新疆のこのたくさんの文化財が、新疆旅游・観光の促進に、充分に意義のあるお役に立てば幸いです。

最後に、世界各国の皆様に、この新疆の人類の財産である文化財、あるいは文化遺跡について保存のご協力をお願いしたいと思います。

 

 

 

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